コロナ後のビジネスで中小企業が勝つために必須の経営戦略とは? (1/2ページ)
コロナ禍で経済活動が停滞するなか、業績悪化に苦しむ企業は今後さらに増えていくことはまちがいない。
ただ、こうした社会環境の変化に弱音を吐いてばかりではいられないのが経営者である。どんな社会になろうとも、会社を守り、発展させていくのが経営者の責務。「コロナ後」の社会の需要と商機を睨んで、自社の戦略を考え直しておくべきタイミングは、今だ。
■中小企業には中小企業の「勝ち方」がある『「小が大に勝つ逆転経営」―弱者19社を業績向上させた社長のランチェスター戦略―』(福永雅文著、日本経営合理化協会出版局刊)は、リソースに乏しい中小企業が変化の激しい時代を、大企業と伍して戦い、勝ち抜いていくための戦略策定の指針を授ける一冊。
経営の世界ではあまりにも有名なランチェスター戦略だが、これは本来今回のコロナ禍のような、社会の大変動のさなかこそ真価を発揮する戦略でもある。こうした変動によって、それまで堅調だったビジネスの需要が細っていったり、逆に新たな需要が生まれるからである。大企業には大企業の、中小企業には中小企業の「勝ち方」がある。ランチェスター戦略とはその「勝ち方」そのものなのだ。
■小さな会社は「局地戦」を勝ち抜けランチェスター戦略には二つの法則がある。
第1法則:「戦闘力=武器性能×兵力数」
第2法則:「戦闘力=武器性能×兵力数の2乗」
戦闘力とは競争力と言い換えてもいいだろう。武器性能とは商品やサービスの性能という「質」の部分。兵力は人員なので「量」の部分である。それを踏まえると組織内での情報共有によって人員の数以上の相乗効果(2乗の部分)が生まれることを示す第2法則は大企業の勝ち方だとわかる。
だから、中小企業は第1法則が適用する戦いを選ばなければならない。それは勝負する戦場を小さく絞り、そこでナンバーワンを目指す戦い、つまり局地戦である。