生態系モデルに激震! 生物はウイルスを食べているという有力な証拠が発見(米研究) (3/4ページ)
研究グループの生物情報学者ジュリア・ブラウン氏によると、ウイルスはリンと窒素が豊富で、炭素を豊富に含むエサの補助食品として有益かもしれないという。
またピコゾアについて言えば、この発見によって、ほんの数マイクロメートルしかないこの小さな生物が何を食べているのかという謎の解明にもつながるかもしれないそうだ。
・生態系モデルに修正が必要になる可能性
バクテリオファージを食べている生物がいるという発見は、生態系における栄養の流れに関する従来のモデルを大きく変化させる可能性もあるようだ。
細菌と原生動物の体内にある栄養は、より大きな生物に食われることで食物連鎖の上部へ向かって流れるものだと考えられている。
こうした食物連鎖にはウイルスも関与している。ウイルスに感染した海洋の微生物は、ほかの生物に食われる前に破壊されてしまい、それが持っていた有機物質を海底へと散らす。その一部は海底に積もり、一部は微生物によって食われ栄養になる。これを「ウイルス短路」といい、生態系におけるウイルスの役割だとされている。
しかし、そのウイルスもまた食われることがあるのだという新発見は、こうした生態系モデルにいくらかの修正を迫ることになるだろう。
この研究は『Frontiers in Microbiology』(9月24日付)に掲載された。