アルピニスト野口健が代表のNPOがネパールの小学校支援のためのプロジェクトを10月1日に開始。クラウドファンディングで1,000万円目標、校舎リフォームなどに (2/4ページ)
この小学校には、ネパールの中でも貧しく、カーストの低い村の子どもたちが通っています。この地域では、学校に通ったことがない大人が多いせいか、いまだに子どもを学校に行かせる必要がないと思っている親も少なくありません。
マヘンドラ ジャナサハヨグ小学校の校長は、そんな大人を説得し、子どもたちを学校に通わせるようにしました。同時に、学校に通ったことがない大人のために夜間学校を開いて勉強の大切さを教えたりもしました。また、給食費を払えない家庭も多く、教師が負担して、子どもたちに給食を提供している現状です。
2015年にネパールで大地震がありましたが、この小学校の校舎は幸運にも地震の被害を免れました。その結果、地震対策がまったく取られないという皮肉な結果になりました。そのため、築40年ほどの校舎は荒れるに任せる状況で、教室の電気はまともにつきません。いつも薄暗く、老朽化のせいで壁も崩れかけています。
校舎再建は2020年6月に着工しており、11月に完成予定です。今回の支援は、校舎の大規模なリフォーム、グラウンドの整備などの費用にあてられます。
<校舎のリフォーム>
・壁の塗り替えや床、屋根の張り替え
ネパールの学校には、子どもたちが教室を掃除するという習慣がありませんが、日本の小学校のように「掃除の時間」を設けて、自分たちで校舎の掃除を行うようにします。そのため、壁や床には、掃除しやすいタイルなどを使用する予定です。このような工夫をするのも、ただ援助するだけでなく、自分たちで美しい校舎を守れるようにすることも大事な支援であるからです。また、校舎内外に水道を設置し、外で遊んだ後や食事の前などに手洗いを習慣化させ、衛生面の強化を行います。
<校舎内の設備>
・扇風機
夏はかなり気温が上がるため、教室の天井には扇風機を設置します。その電気をまかなうために、ソーラーパネルも設置予定です。
<その他の設備>
・多目的ホールなど
音楽や発表会も行えるような多目的ホール、図書館などを設置します。