女性が「選ぶ側」になってもいい。初代バチェロレッテ・福田萌子インタビュー (2/5ページ)
——不安より、好奇心が勝ったんですね。
そうですね。あとは「女性は男性に選ばれるだけじゃなくて、選んだっていいんだよ」ということを、自分が人前に出ることで、世の女性たちに伝えたかったんです。
——まさに、今回のバチェロレッテのコンセプトですね。
一昔前だと、女性は社会に出ずに「家を守る」のがお仕事でしたよね。だけど今は、女性も外に出て、男性と同じように組織の中で働いている。男性と対等に話して、キャリアを積むことができる。
恋愛だって、女性が選ばれる側じゃなくて、選ぶ側になってもいい。受け身なだけじゃなく、自分からアグレッシブに攻めたっていい。愛情を表現したっていい。
私がバチェロレッテでそういった恋愛観を見せることで、女性視聴者の皆さんに勇気を与えるきっかけになったらいいな、何かを感じてほしいなと思ったんです。
■毎回ローズを渡すのは「私を本気で想っている人」
——バチェロレッテでは、萌子さんが男性17人の中から最終的に1人の結婚候補者を決めるまでのストーリーが見所です。男性参加者たちとのコミュニケーションで、心掛けていたことはありますか?
私は基本的に、パッと見の印象より、相手の内面を見るようにしていました。なるべく「印象」という先入観を持たないようにして、お話しをする。
話す時間が増えるほど、内面をどんどん知ることができるので、できるだけ一人一人と会話する時間を多く取るように心掛けていましたね。
——となると、最初のローズを誰に渡すか、迷いませんでしたか?
もう、本当に大変でした(笑)。最初は17人もいて、全員の方とお話しできたわけではなかったので。もちろん、お話しできずにさよならした方もいます。
その方たちは私に話し掛けてくださらなかったんですよね。それができなかったのかもしれないし、タイミングが悪かったのかもしれないけど。
私がその方たちを見て嫌だと思ったわけでもないので、そんな状況でさよならしなきゃいけないのは、心苦しかったです。