自己肯定感は、「高めよう」としちゃダメ!余計につらくなる間違った高め方とは? (2/3ページ)
だから今回の本では、自己肯定感の高め方ではなくて、低くても悩まないようになる方法を意識しました。
————その違いは、具体的にはどういうことなのでしょうか。
山根:ゴールは同じですが、積極的に加点(自己肯定)していくアプローチと、減点(自己否定)をなくしていくアプローチの違いだと思っています。
自分を減点しがちな人が、いきなり加点しようとすると、かえってつらくなることがあります。よかれと思ってやっているワークが、実は逆効果になってしまうんです。
————間違った高め方があるということですか?
山根:よくあるのが、「自分の長所を探そう」とか「前向きな言葉を使おう」というワーク。これでうまくいく人もいますが、そういう人は、すでに自己肯定感の土台がある人なんです。
自己否定のクセがある人がやろうとすると、「長所が見つからない自分はめちゃくちゃダメだ…」なんて余計に落ち込んでしまいます。「運動を習慣にしよう」とか「毎日小さな目標を立てよう」というワークも同じで、「それができたらとっくに自己肯定できてるわ!」とか思ってしまうわけです。
————まず自己否定をやめて、それから肯定していくという順序があるんですね。
山根:そうです。病気で寝込んでいる人に、いきなり筋トレなんて勧めたら体を壊してしまいますよね。まずは病気を治して、フラットな状態になってからです。
■「心のノイズ」を知ることで、自分責めのループから抜け出す————そのフラットな状態に戻す方法が、本に書かれている「心のクセ」を直すことなんですね。
山根:他人と比べてしまうとか、言いたいことを我慢してしまうとか、自分には無理だと思ってしまうとか。そういった、ついやってしまう心のクセを自覚することが、自己否定から抜け出す大事なステップです。
自己肯定感が低いと、凹む、落ち込む、悲しくなる、などといった瞬間がたくさんあります。これらの感情に支配されてしまうと、自分責めのループから抜け出せません。