自己肯定感は、「高めよう」としちゃダメ!余計につらくなる間違った高め方とは? (1/3ページ)

新刊JP

(アスコム)の著者、山根洋士さん
(アスコム)の著者、山根洋士さん

昨今、ビジネスも人間関係も、恋愛も子育ても「自己肯定感が大事」だといわれます。

そんな中で「自己肯定感の高め方がブームのようになると、かえって危険」だと警鐘を鳴らすのは『「自己肯定感低めの人」のための本』(アスコム)の著者、山根洋士さん。

山根さんは、これまで延べ8000人の悩みに答え、「心のクセ」を直すサポートをしてきた、実践第一のカウンセラーです。今回は、そんな山根さんに、自己肯定感の間違った高め方と、悩み解消におすすめの心のエクササイズを聞きました。

■高めようとする前に、自己否定をやめることが大事

————ご著書の最初のページを見て驚きました。“この本には自己肯定感の高め方は書いていない”と宣言されています。この意図についてあらためて聞かせてください。

山根:「自己肯定感を高めなきゃ!」という呪縛から、まず逃れてほしいからです。ここ数年、自己肯定感ブームのようになっていて、「高いといい」「低いとダメ」という情報をよく目にするようになりました。

すると高めなきゃ、というプレッシャーを感じて、逆に悩みが深まってしまう人が出てきたんです。いわば“自己肯定感うつ”みたいな状態。

実は過去にも、ポジティブシンキングが流行ったときに、ネガティブな自分はダメなんだと悩む人が増えました。それと同じで、ブームになると言葉が一人歩きして、一つの価値基準になってしまって「勝ち組・負け組」みたいに分かれてしまうんですね。

————自己肯定感という言葉があるから、自分の価値を測る対象ができてしまった、ということですか。

山根:そうです。もっというと、自己肯定感を気にしているのは、低いと思っている人だけです。高い人は自分の自己肯定感の高さなんて気にしていません。

自己肯定感という言葉は、理想的な心のありようを端的に示しているから、多くの人が共感し、納得しました。しかしその一方で、コンプレックスをわかりやすく浮き彫りにしてしまう作用もあるのだと思います。

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