藤井聡太二冠「AI将棋」の極秘タブー!6億手先を読む「高額CPU」の正体 (2/3ページ)

Asagei Biz

研究会での対局で研鑽を積む一方で、自宅に帰れば自作のパソコンを用いたAI将棋で棋譜の研究を進め、類いまれな進化を遂げたことで、文字どおり「AI将棋の申し子」とまで評されるほどになった。それだけに、そのパソコンのスペックに注目が集まっていたのだ。

 とかく難しく考えられがちな自作パソコンだが、ITジャーナリストの西田宗千佳氏は「プラモデルを作るようなもの」と例えたうえで、次のように解説する。

「自作パソコンはハンダごてを使用するなどの溶接作業は必要ありません。基本的に手ではめ込む作業なので、工具はドライバー一本あれば十分です。ただし、パーツのチョイスや組み立て方には知識が必要です」

 この組み立て方いかんでパソコンの性能は大きく左右されるだけに、その知識が並大抵のモノではないことがうかがい知れよう。

 それだけではない。藤井は以前からコンピューターの半導体メーカー大手AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)製のCPUを自作パソコンに取り入れていることを公言していたが、その頭脳部分に「ライゼン スレッドリッパー」を使用。値段は50万円を下らないプロ仕様の高額CPUだっただけに、スペックを知ったIT関係者やパソコンマニアは異口同音に、

「4億手先なら10秒、6億手先なら20秒程度で最善の手を打ってくる、いわばスーパーコンピューターです」

 この最強の武器を相手に棋譜の研究をしていた事実には、愕然とするばかりだ。

 藤井印の高性能のコンピューターが将棋界に普及することで、AI研究は劇的に加速する。プロ棋士OBが家庭用ノートパソコンで研究に明け暮れた日々を振り返る。

「非常に扱いづらかった印象です。一つの局面を読むだけで5〜10分の時間を要しますから、この待機時間の過ごし方を考えるところから将棋のAI研究はスタートしました。手持ち無沙汰な時間に耐え切れずに、ハナッからAIを毛嫌いする棋士もいました。そもそも人間がコンピューターに負けるなんて発想がありませんでしたから」

 こうしたAI研究が進化を見せたのは、ほんの10年ほど。いかに将棋がAIによって大きく変貌しているのがわかるだろう。西田氏は、
「藤井さんの自作PCはAIの計算に特化した仕様です。

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