松本人志がジャルジャルに一目置く理由は「前例主義の打破」

アサジョ

松本人志がジャルジャルに一目置く理由は「前例主義の打破」

 お笑いコンビ・ジャルジャルが10月4日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演し、「キングオブコント2020」での優勝についてダウンタウンの松本人志から賛辞をもらっている。

 昨年は決勝の舞台に立ちながら、惜しくも3位という結果に終わっていたジャルジャル。結成から17年目にして初の“コント日本一”に輝いた後藤淳平と福徳秀介について、松本は「我々、プロのお笑いの人でジャルジャルを否定する人いないよね。玄人受けが半端なくて、逆に玄人受けが良すぎて、一般の人から『よく分からない』と言われているところもあるかもしれないよね。今回、それが良い感じでマッチしたのかな」と讃え、お笑い業界内での“ジャルジャル人気”の高さを明かした。

 また、ジャルジャルの公式YouTubeチャンネルの動画もマメにチェックしているという松本は「俺、ジャルジャルの先輩じゃないと思ってるのよ。なんかジャルジャルは、ジャルジャルなのよ。お笑いやけど、別にジャルジャルの先輩じゃないし」と称賛を続けた。これについてはMCの東野幸治も「ダウンタウンの流れじゃないところでポツンと出てきた独特のコンビ」と唯一無二な世界観だと表現している。

「松本人志は今から10年ほど前から幾度かジャルジャルを評価するコメントを残してきました。かつて『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで』(日本テレビ系)のインタビュー企画『クイズ 松本人志の100のコト』の中でも、“面白いと思う若手芸人は?”との質問に『ネタならジャルジャルですね』と即答。また、2017年度のM-1グランプリでは最終順位が6位に終わったジャルジャルに、80点台を付ける審査員がいる中、松本は95点という単独での最高得点を与えています。かねて松本は自分とは違うスタイルで笑いを生むコンビを称賛する傾向が強く、“ダウンタウンの流れ”をくむコンビが多い中、孤高のセンスを誇るジャルジャルには一目置いているようです」(エンタメ誌ライター)

 関西生まれ関西育ちの2人だが、典型的なボケとツッコミという固定概念にはとらわれない。しかしその斬新さが災いして、『M-1グランプリ2010』ではまるで一般的な漫才を揶揄するかのようなネタを披露して、ブラックマヨネーズの吉田敬と小杉竜一から「喧嘩売られてんのかと思った」「まるで漫才をバカにしてるように見えた」などと苦言を呈されたこともある。新しいジャンルを攻め続けたパイオニアとして、決して順風満帆ではないキャリアを過ごしてきたのだ。

 多くの若手芸人へ多大なる影響を与えたダウンタウンの亜流になることを避け続け、常に我流を追求してきたジャルジャル。一方で、そんな彼らを最も評価してきた人物が、まさに松本人志本人だったというのはジャルジャルにとって何より光栄な事実だろう。

(木村慎吾)

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