セーラー服に竹刀を持った〝スケバン恐子〟ネタで一世を風靡し、2013年に交通事故によって帰らぬ人となった芸人・桜塚やっくんさん。命日である10月5日には元相方や芸人仲間から追悼の声が上がった一方、ネット上では「桜塚やっくんファン」の行動が、ひそかな話題を呼んでいるようだ。

注目を集めているのは、桜塚さんが生前に運営していた『桜塚やっくんの見ないとがっかりだよ』というタイトルのブログ。2013年10月3日に投稿された「ここ最近の事など。」という記事を最後に更新が途絶えているが、コメント欄は、今も多くのファンで賑わっている。

最後の記事は《最近は、遠征したり打ち合わせしたり、収録したり、なんだか毎日めまぐるしく動いてます》という文章から始まり、さまざまな近況報告を行った平凡な内容。しかし、ファンにとっては思い入れの強い場所となっているようで、2020年10月現在も、

《7年も経つんだね…。10・5はちょっとやっくん、私にとって、別のことで、辛い日でもあってね、、、今年、来れなくてごめん…》
《懐かしいこと色々思い出しながらやっくんの歌を聴いたりしてるよ。会いたくなっちゃうよ。やっくん》
《久しぶりのコメントだよ。やっくん元気にしてるかな？ 笑顔でいるの？ やっくんが天国に行ってから7年なんだね。こっちでは今、コロナで大変なんだよ》

といったコメントが書き込まれ続けている。

記事に寄せられているコメントの数は、およそ9万3千件。今でも変わらずに故人のブログに書き込みを続けるファンに対して、一部のネット民からは、

《日記じゃないんだから…なんで桜塚やっくんのブログに書き込み続けるんだろ？　執念のようなものを感じる》
《ここまでくると本物だな。なんか一種の義務になってるのかね。ちょっと怖いわ…》
《一人じゃなくて文体的に複数人いるのが怖いな。そこまで妄信的なファンがいるとは…》
《桜塚やっくんファンにとって、きっと彼は教祖的な存在だったんだろう…》
《毎年のことだけど、今年も変わらず怖すぎる》

などと、畏怖の念を感じているような声が上がっている。

「桜塚さんは、街中で遭遇した時の対応など、ファンサービスが行き届いていることで有名でした。サインを頼まれるたびに、快く応じていたそうです。また人気芸人として確たる地位を築いていたにも関わらず、一般人との距離感が近かった様子。訃報が報じられた際には、ツイッター上で〝一緒にお酒を飲んだことがある〟というツイートが多数投稿され、話題を呼んでいましたね」（芸能ライター）

馴染みのあるキャラクターや人柄のよさから、今でも多くのファンに愛される桜塚さん。ブログに寄せられたコメントの数は、ファンの愛情の証だと言えるだろう。

【画像】

WAYHOME studio / Shutterstock