壊し屋・河野太郎行革相が「第2の小泉純一郎」に!? 韓国にもブレない姿勢で… (2/3ページ)

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その改修には莫大なコストと時間がかかります。それがわかっていながら、誰もがアメリカの顔色をうかがい、見て見ぬ振り。そんな中で河野氏は『白紙撤回』を決断しました。職員からは『言いにくいことをよく言ってくれた』と称賛されたのです」(山村氏)

 言いすぎてしまうのは玉にきずだが、ただの変人ではなかったのである。

 祖父・河野一郎氏は農林相や建設相、副総理などを歴任。大叔父は河野謙三元参議院議長、そして父・河野洋平氏は元自民党総裁、元衆議院議長。河野氏はそんな政治家一家に生まれ育った。洋平氏はハト派を代表する政治家で「親中派」で知られたが、河野氏は若手時代から、比べられることを嫌っていた。01年に月刊誌「諸君!」で河野氏にインタビューした、山村氏が述懐する。

「当時30代後半の河野氏は闘志満々な印象で、インタビュー前から『私は親父とは仲よくない。洋平と太郎は別人格です』とキッパリ言い切っていました。初めての選挙でも、旧河野洋平後援会の人に『父親に応援を頼んだらどうか』とアドバイスされ、頑なに拒否。お互いの選挙区である小田原と二宮を結んだ線から、『一歩でも入ってもらっては困る』と洋平氏に通告した、と言っていました。インタビューでは終始、論理的で筋の通った話をしながら、政策にも詳しい。相手の言いたいことを先回りして自分の主張を述べる能力は、すでに一流でしたね」

 洋平氏とは真逆の政治スタンスである一方、「横紙破り」と呼ばれた祖父の一郎氏とは似ているようだ。政治評論家・小林吉弥氏はこう評する。

「政治家としてのやり方は、一郎氏の血をより強く引く隔世遺伝。一郎氏は戦後ドタバタの時代に吉田茂に徹底的に反発し、官僚政治に歯向かったように、太郎氏も強気な改革をやろうとしています。ただ、お互い徹底的に相手をやっつけるため、敵が多くなってしまう。お酒を飲めないのも共通点です」

 永田町の歴史を振り返れば、祖父も父親も名を残しているが、あと一歩のところで総理には届かなかった。そんな中、河野氏を高く評価するのが、小泉純一郎元総理(78)だ。17年8月、山梨県鳴沢村で森喜朗元総理(83)、麻生太郎氏(80)と会食した際、小泉氏は、

「あの男は大化けするかもしれない」

 と漏らしたという。

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