「清潔な水」にアクセスできない ウガンダの衛生を変えた日本の会社 (2/3ページ)

新刊JP

イギリスの植民地時代の医療制度を引き継ぐウガンダは、公立病院の診療が無料なので、貧しい人たちは公立病院に行くしかないのですが、劣悪な衛生環境の中で当たり前に院内感染が起きるんです。だから国の責任で何か対策をしないといけないのですが、そこまで手が回っていないのが現状でした。

ウガンダの保健省は早々とWHOが医療現場でアルコール消毒を推奨する世界キャンペーンに参加する意思表明はしていたのですけどね。

――具体的な行動をとるところまではいけていない。

代島:まあ、国家予算までもが海外からの援助だったり、借入金だったりするので、公共サービスも海外の支援頼みというところがあるんですよね。病院のアルコール消毒剤も、海外のNGOなどが寄贈してくれた時はあるけど、使い切ったらまたなくなるという感じです。

――となると、抜本的な対策はアルコール消毒剤を現地で作ることですね。

代島:そうです。医療現場で使うアルコール消毒剤はアルコール濃度が70~80%ありますから可燃物です。だから原則空輸はできない。それもあって「地産地消」がベストなんです。

だいたい世界のどこでもお酒はありますからね。理屈でいえばお酒があるところならアルコール消毒剤も作れます。

――サラヤはウガンダで原料としてサトウキビに目をつけられましたね。

代島:ウガンダはアフリカの中でも相当なお酒の消費国で、国民酒のように飲まれているお酒「UGANDA WARAGI」が綺麗な蒸留酒だったんです。だから現地で製造会社を探し、サトウキビ由来のアルコールも調達できました。

――ただ、ソーシャルビジネスが持続できるかどうかの鍵になるのは、やはり採算のところです。現地生産したアルコール消毒剤を採算ラインにのせるのに、苦労されたのではないですか?

代島:やはり、なかなか目論見通りにはいきませんでした。保健省とも合意を取り、現地生産したアルコール消毒剤を公立病院に配置してもらう約束をとりつけていたのですが、なかなか実行が果たされませんでした。

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