「清潔な水」にアクセスできない ウガンダの衛生を変えた日本の会社 (3/3ページ)
遅々として手続きが進まないのは途上国、アフリカビジネスの「当たり前」だと思います。賄賂も横行しています。時には政治の力も必要になる場面もあり、様々な関係者を巻き込んで、協力を得ることが不可欠でした。プロジェクトに参加した一人ひとりが、それぞれの役割を全うし、バトンを繋いできました。

――現在も続いているサラヤのプロジェクトですが「ゴール」はどこになるんですか?
代島:最後はやはりソーシャルビジネスをローカライズ(現地化)することでしょうね。日本人スタッフが誰も常駐していなくても、現地の人たちだけでウガンダ拠点が回る、というのがゴールだと思っています。そしてアフリカの世紀に持続発展していく会社を、日本の本社と一緒につくっていく。
――最後に、読者の方々に一言ずつメッセージをいただけたらと思います。
田島:今回の本を読んでくれたという方は、たとえば国際協力に興味があったり、アフリカに興味があったり、多分この本の何かの要素に引っかかるものがあったということだと思います。
この本を読んで終わりではなく、そういった方々がアフリカ支援のチャリティに参加したり、国際協力やソーシャルビジネスについてもっと深く調べてみたり、あるいは単に友人や知人との間で話題にするだけでもいいので、次の行動につなげてくれればうれしいです。
代島:この10年間、サラヤがやってきたことの軌跡がまとめられているので、社員も読んでいるし、新たに入社希望の人たちも読んで来てくれます。SDGs(Sustainable Developing Goals)ビジネスという言葉も出て来ている中、途上国で持続可能なビジネスをやってみたい人、この世界に問題意識を持っていて、何かを変えたいと思っている人の参考になればうれしいですね。
(新刊J P編集部)