電磁場で血糖値を下げられる可能性。2型糖尿病の治療に役立つかも(米研究) (1/4ページ)
電磁場に血糖値を下げる効果がある可能性 /iStock
電磁場は電場と磁場を併せ持ち、電荷によってつくられる。電磁場の変動が波動として空間中を伝播するとき、これを電磁波という。
アメリカ・アイオワ大学の研究グループによると、偶然電磁場に晒された、2型糖尿病のマウスの血糖値が正常化したという。もしかしたら2型糖尿病で異常に高まってしまった血糖値をコントロールできる可能性があるという。
・血糖値が上昇する2型糖尿病
食べすぎや運動不足などが原因でなる「2型糖尿病」は、血糖値が異常に高くなってしまうことで様々な症状が生じる病気だ。
一度発症してしまうと完治が難しく、その後の一生を病気とうまく付き合っていくことが大切になる。
健康な体の血液には常に「糖」が含まれており、これが「インスリン」という膵臓で分泌されるホルモンの助けを借りて細胞に取り込まれることでエネルギーになる。
ところが、インスリンが分泌されなくなったり、分泌されてもうまく働かなくなったりする(インスリン抵抗性)と、糖が細胞に吸収されにくくなり、そのせいで血液中の糖が過剰になってしまう。