沖縄のお墓が大きくて形が独特な理由とは?清明祭(シーミー)とは? (2/2ページ)

心に残る家族葬



■沖縄のお墓が大きな理由2つ目:門中墓と呼ばれる合同墓の影響

次に沖縄のお墓の多くが門中墓であることが関係している。門中墓とは個人のお墓ではなく、先祖代々の合同のお墓のことを指す。その人数分の骨壺を納めるためにお墓を広く作る必要があった。中にはテニスコート8面分、約5,000人分の遺骨が納められた広大な面積を持つお墓も存在している。

■沖縄のお墓が大きな理由3つ目:清明祭(シーミー)

最後に沖縄の伝統行事、清明祭(シーミー)が関係している。清明祭は4月上旬に行われる先祖供養の行事である。この日は親族全員でお墓参りをして、その後持ち寄ったご馳走やお酒で大宴会する。大人数を収容できるスペースが必要なためお墓が大きいのである。

太平洋戦争時の沖縄戦では戦火から逃れるためにお墓に身を潜める人々がいたようだ。沖縄のお墓は沖縄の歴史と共に歩み、今日まで深く関わってきたのである。

■現在、沖縄のお墓は小型化が進んでいる

以上沖縄のお墓の特徴を見てみた。今日沖縄では風葬ではなく火葬に切り替えられ、また土地不足が問題になっているためお墓の小型化が進んでいる。沖縄を訪れた際は少しお墓に目を向けて、沖縄の文化の深みを感じてみるのもいいかもしれない。

「沖縄のお墓が大きくて形が独特な理由とは?清明祭(シーミー)とは?」のページです。デイリーニュースオンラインは、社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る