吉高由里子が語る「心は見ようとすれば見える」 (3/3ページ)
相手の本心が見えないならそのことについてしっかり話し合いますし、痛いところを突くような言動をして嫌われるくらいなら、そもそも相性が良くないって考えます。
──返す言葉もありません(笑)。私なんてダメだと分かりつつも、相手を何かと疑っちゃってモヤモヤを抱えがちです。
そもそも恋愛している中で、相手を疑うって何なんだろう? それって「好きな相手と一緒にいる自分をも疑っている」ってことですよね。これでいいのかな? って。もうその時点で関係は崩れてきているんじゃないですかね。
きっと好きになったばかりの時は、例えば相手が過去にどれだけ悪いことをしていたと噂されても「そんなことあり得ない!」って信じ込んでしまう力があるはず。その力が付き合っていくうちになくなったなら、関係はそこまでのような気がします。
あと、相手の心は見ようとすれば見えてくるのだから、目を背けてはいけないですよね。
■信じることが“すてきなこと”だと再認識してほしい
──最後に、マイナビウーマン読者の女性たちに、この作品をどのように楽しんでもらいたいかお聞かせください。
バリバリ働かれている方も多いんですかね。どんなお仕事も大変ですし、その中でなかなか恋愛ができていない方もいらっしゃるかもしれません。そんな方には、「恋って良いな」とか「人を信じるってすてきなことだな」と、この作品を通して感じていただけるとうれしいです。
目に見えないバックグラウンドが、自分をまとう雰囲気となり、誰かに伝わっている。反対に、私は誰かの醸し出す雰囲気を無意識的に感じ取り、信頼に値するのか判断していた。
ただ、信頼とは相手の態度や行いに由来するものではなく、自らの「信じたい」という思いが生むものなのだ。吉高さんの言葉は、そう強く訴えかけてきた。
「疑うこと」を前提とするのではなく、「信じること」から始めることができたなら、自分を取り巻く人間関係は、今とは少し違ってくるのかもしれない。自らの「信じたい」という気持ちで、大切な人であふれる世の中に変えていけるのかもしれない。
吉高さんと話して、そんな期待感が私を包み込んだ。