現役大学教員が執筆。経済学、リーダー論を学べるSF小説 (2/3ページ)

新刊JP

小粒な人ばかりで、大粒なのはトヨタ自動車といった昭和の企業のトップだけです。アメリカや中国が台頭する中で、若い世代による大手のグローバル企業が日本から出てこないということは、リーダーがいないということなのだと思います。

これからコンセプトを持って実績を積み重ねていって、日本のために役立つような経済人が出てくるといいんですけどね。

――ただ、最近の経営者や事業家でいうとちょっと変な目立ち方をする人が多いように感じます。なぜ日本人は小粒化しているのでしょうか?

水之:言葉の小粒化は一つ理由のように思いますね。荒波に立ち向かわずに迎合してしまう傾向はあると思っていて、いわゆる総保守化と言いますか、すごく保守的な社会になっていますよね。それが若者を小粒化してしまっている要因になっている。

――みんなが空気を読んでしまうみたいな。

水之:政治の世界でも、ずっと安倍一強と言われてきて、誰もほとんど逆らうことができなかったですよね。みんな迎合しちゃっていた。そういう姿を若者はみんな見ていて、それが小粒化させている要因なんじゃないかなと思います。

――水之さんは若者にもう少し強くあってほしいと思っているのでしょうか。

水之:そうですね。この物語に早坂という林のライバルが出てきて、彼は負けちゃうんだけど信念を持ち続けていた。そういう信念というか、気構えを若い人には持っていてほしいなと。

――早坂というキャラクターはとても野心家ですよね。林の敵役として描かれています。

水之:ただ、彼は最後までブレなかったんですよ。それは彼の頭が固いわけではなく、後々の人たちの幸せのために、こうしなければいけないということを信じて行動していたんですよね。それは林も同じですが、こういう人物が出てくるといいなと思いますね。

――もし水乃さんご自身が縄文時代にタイムスリップしてしまったら、まず何をしますか。

水之:難しい質問ですね。

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