テレワークでもパフォーマンスを落とさない、人事評価「トップ5%社員」の習慣とは? (4/4ページ)
脳科学上では、人間は3つくらいだったマルチタスクができると言われているのですが、それでもタスクを変える瞬間に若干集中力が落ちるんです。それを知ってか知らずか、「5%社員」は集中力を落とさないように意識しているんです。特に午前中の集中力がみなぎっている時間帯は、一点集中主義を徹底している感じでしたね。
――そういう点が生産性の高さにつながっているわけですね。
越川:そうですね。この結果を踏まえて、私のクライアント各社で「キッチンタイマーをセットして、その間は集中して仕事をする」というルールを展開してもらいました。「締切り効果」もあり、成果が上がったと答えた人が67%もいました。これは特にオン・オフの切り替えが難しいテレワークに有効です。
――テレワークはなかなか集中できないという人と、集中して仕事できるという人が分かれるように思います。テレワークでも成果を出せる「5%社員」はどんなことをしているのでしょうか?
越川:テレワークではセルフマネジメント力が求められますが、実は「仕事をサボりたい」「早く終わらせたい」と思っている「5%社員」って意外と多いんです。だから、意識的にタスクに締め切りを設けて、「あと30分は頑張ってこのタスクを終わらす。終わったらコーヒーを飲んでリラックスする」と決めて集中するんですよね。
つまり、「5%社員」は集中と緩和の切り分けを完全にコントロールしているんです。集中の邪魔にならないよう、TeamsやSlack、メールなどの通知設定を細かく設定していて、特定の人しかアラートが来ないようにするとか、雑談チャンネルはアラートが鳴らないようするみたいな工夫もしています。あとは自分の仕事の進捗と状態を外に向けて見えるように、集中したい時間はわざとオフライン状態にするみたいなことをしたり。
自分の名前のところに「越川@●時までプログラミング集中」と書いて、自分の状況を意図的に見せている点は特徴的でしたね。
――テレワークで姿が見えないからこそ、そういったところで集中する工夫を行う。
越川:そういうことですね。ただ、その一方で、「5%社員」の中で、テレワークの休憩中にラジオを聴いている方が多かったのも興味深い事実です。
それはどういうことかというと、聞き流しができる点もあるのですが、ラジオパーソナリティーの言語化のレベルが高く、そこから説明の仕方や話し方を学んでいるんです。そこが「5%社員」のコミュニケーション力の高さに結びついていくのではないかと思います。
(後編に続く)