テレワークでもパフォーマンスを落とさない、人事評価「トップ5%社員」の習慣とは? (3/4ページ)

新刊JP

常に「ギャップ」を意識していて、自分にプラスになることはないかという貪欲な視点で物事を捉えてくる姿勢を感じました。

――「5%社員」は常に「ギャップ」から考えているわけですね。

越川:そうです。皆さん、最も嫌なことは「思考停止に陥ること」だとおっしゃっていました。言われたことだけをやるとか、社内を上手く渡り歩いていけばいいという考え方はすごく危険であると考えていて、だからこそ、社内の常識に染まらないように、社外に対して常にアンテナを張って見ているように感じます。

■テレワークでも集中力を保つ「5%社員」の工夫とは?

――越川さんにとってこの分析を通して意外だったことはなんですか?

越川:私はマイクロソフトなどの外資系企業で働きましたが、そういった企業で評価される人は自己アピールが強い人が多いのは事実です。ただ、日本企業の場合は物静かな方が評価される傾向にあると感じました。話し上手よりも圧倒的に聞き上手の方が評価される。彼らは話を聞くときの頷きが大きいですし、ちゃんと最後まで聞くという姿勢が徹底されている印象です。

ヒアリングはコロナの影響で、マスクをしながらだったり、Zoomで行ったりということもあったのですが、とにかく大きく頷く方が多かったです。そこは先ほど話したように、ギャップを見つけて吸収しようという姿勢が行動に出ているのだと思いますね。

あともう一つ意外だったことがあります。生産性が高い人たちなのでマルチタスクで仕事を進めているかと思っていたんですよ。例えば、メールを打ちつつ、PowerPointで資料をつくって、Slackで反応して、ということを同時にやっているというような。

そうしたら意外とシングルタスクといいますか、一つの作業に集中をして、タスクを終わらせて、リラックスタイムを取り、また集中するという方が多かったんです。いわゆる「一点集中主義」ですね。

――シングルタスクの方が、業務を早く、そしてクオリティ高く完了できるということなんでしょうか。

越川:そうなのだと思います。

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