冷凍保存していたラーメンを食べた家族、食中毒を起こして9人死亡 とうもろこしが原因か (2/3ページ)

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 生物研究の論文を紹介しているサイト『Europe PMC』によると、ボンクレキン酸はとうもろこしのほか、小麦やココナッツを発酵させると発生するそうだ。また海外ニュースサイト『India Today』が10月22日に公開した記事によると、ボンクレキン酸を摂取すると数時間以内に吐き気や腹痛、発汗、倦怠感などの症状が出て、多くの場合24時間以内に死亡するという。

 海外ニュースサイト『THE Sun』が10月21日に公開した記事によると、ボンクレキン酸の摂取による致死率は40パーセント以上に及び、今のところ解毒剤は開発されていないため、治療方法はほぼないそうだ。温度など、どのような環境下でボンクレキン酸が発生しやすいのかはまだ明らかになっていないが、とうもろこしや小麦を原料にした全ての発酵食品にボンクレキン酸が発生するわけではないという。なお、ボンクレキン酸には加熱殺菌効果がないため、熱を加えても滅菌はできるわけではないそうだ。

 中国では身近な食品による食中毒で死亡者が出た。とうもろこしを発酵させて作る麺は、日本ではあまりなじみがなく、食べる機会も少ないだろう。ただ、毒を生み出す可能性のある食品であることは念頭に置いてもいいだろう。
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