野生のカササギ、ゴミ拾いすれば食べ物がもらえることを学び、環境美化に貢献 (1/3ページ)
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カラス科は非常に知能が高いことで知られているが、特にカササギは、鳥類では唯一、鏡に映っている自分を他者ではなく自分だと認識できる「ミラー・テスト(鏡像認知)」に合格しているほどだ。
社交性もあり、儀礼的な行動も観察されているカササギだが、このほどあるエンジニアの男性が数年がかりでカササギに「ゴミ拾い」を訓練したところ、成功を収めたようだ。
Magpie_from the new group masters the trick
・庭に住む野生のカササギにゴミ拾いを教えた男性
ロボット工学とコンピュータを専門とするAI(人工知能)研究者でエンジニアのハンス・フォースバーグさんは、20年ほど自宅庭に住み着いている野生のカササギが、屋外のランタンの複雑なカギを開けているのを見て、あるアイデアを思いついた。
それは、食べ物と引き換えに庭からゴミを拾って持ってくるようカササギを訓練することだった。
そのため、ハンスさんは訓練のための機械を作った。まず、庭に鳥が着陸するための作業台を設置し、金属くずやボトルのキャップをリサイクルするための穴を作り、それらを持ってきたカササギが穴に落とすと食べ物が自動的に出てくるチューブも取り付けた。