共通点は”境目”!妖怪たちのいるところってどんな場所?見知らぬ間に出会ってるかも… (2/3ページ)
③夕方やお天気雨など、時間や天気の変わり目
夕方は、別名逢魔が時(おうまがどき)と呼ばれています。暮れ六つ、酉の刻とも呼ばれるこの時間は、現実世界から異界へと変わっていく時間であり、魔物に会いやすい時間だと警戒されてきました。
お天気雨は別名を「狐の嫁入り」といい、妖狐が婚礼を行っているのだと信じられています。
共通点は「境目」であること山や川、海などの自然界は人里から離れており、一歩踏み入れると景色ががらっと変わります。峠や辻、橋も道と道の切り替わりの場所であり、夕方は昼と夜、お天気雨は晴れと雨の境目です。
日本には古来より、異界である常世(とこよ)と、現実世界の現世(うつしよ)という概念があります。この二つの世界は分かれており、普段はほとんど行き来ができません。
しかし、物事の境目は常世と現世があいまいになり、行き来が可能になります。そのため、魔が現実世界に現れやすいとされてきました。