読むと正座しちゃうかも! 人を言いくるめる「ずるい言葉」たちの正体とは (3/4ページ)

新刊JP

それに対して男性生徒が放ったのが「はっきり言わないあなたが悪いよ」という言葉だ。

他人に話したくない話題はいくつもある。また相手によっても話したいかどうかは異なるだろう。特にこの女子生徒のケースは、繊細な話題で、信頼していない人には話しにくい内容だ。こうした本人が傷つきかねない話題に関する責任が、傷つけられかねない立場の人に押し付けられているのが、この「はっきり言わないあなたが悪い」という言葉である。

大切なことは、「はっきり言わないあなたが悪い」と言うのではなく、相手に「この人には打ち明けても大丈夫だ」と思ってもらえるようになること。このケースは、著者の研究領域であるLGBTと関連しており、関連用語として「カミングアウト」があげられている。

■「やってみればそのよさがわかるよ」

男子生徒が友人に、高校では部活動をやらないつもりだと伝えた。驚く友人に対して、男子生徒が「サッカーのジュニアユースチームに入ることを目指している」と言うと、友人は「部活動ってみんながやるものだし、やってみればそのよさがわかるよ」と返した。

確かに「やってみればそのよさがわかる」かもしれない。しかし、男子生徒には確固としてやりたいことがあるのにもかかわらず、別のことをさせようとしてしまっているのが、この言葉の「ずるい」ポイントだ。また、友人はジュニアユースチームよりも部活動に肩入れしており、その前提に基づいてそれとなく誘導している。そこに気付くと、言われた側は嫌な気持ちになってしまう。

もう1つポイントをあげると、「よさ」を担保しているのが「みんなもやっている」という点になっていることだ。人は「多くの人がやっていることのほうが優れている」という前提に立つことが多いが、必ずしもそうではない。「みんながやること」だから自分もやる必要はないのだ。

いかがだろうか。

「読むと正座しちゃうかも! 人を言いくるめる「ずるい言葉」たちの正体とは」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る