今日の夢はどんな夢? 睡眠の段階によって夢の内容は変化する(ブラジル研究) (2/3ページ)
そうした分析からは、レム睡眠時の夢の方が長く語られる傾向にあるという結果が得られているが、その一方で、そうした長さを調整してしまうと、ノンレム睡眠時の夢とほとんど違いがなくなってしまうことが知られている。
主観性以外にも問題がある。夢の内容を知りたいからと、眠っている最中に何度も被験者を起こしてしまっては、それだけで夢に影響が出るだろう。
また目が覚めた直後はぼうっとしてしまうという問題もある。これを「睡眠慣性」というのだが、目覚めたタイミングによってその影響には差がある。したがって目覚めたタイミングによって、思い出される夢の質にも影響が出てしまう。

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・数学的手法で夢を客観的に解析
今回の研究では、ブラジル、サンパウロ大学の研究グループが、グラフ理論という数学理論をベースに夢を客観的に分析する手法を考案している。
この手法では、夢の記述内容をグラフ上のノードに置き、そのデータ構造を解析。これによって、夢の内容の長さと単語の両方が抱えるバイアスを勘案しつつ、夢の報告内容を客観的に比較できるようになる。
20人によって語られた計133の夢をグラフ解析したところ、レム睡眠の夢の方がずっと複雑で、しかも情報がつながり合っていることが判明。このことは夢の報告内容の長さにかかわらず当てはまったとのことだ。
一方、ノンレム睡眠のステージ2(深くゆっくりとした脳波が出る)では、レム睡眠と比べると、あまり夢を覚えておらず、覚えていたとしてもぼんやりとしたもので、またより思考のような内容になる。