今日の夢はどんな夢? 睡眠の段階によって夢の内容は変化する(ブラジル研究)

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今日の夢はどんな夢? 睡眠の段階によって夢の内容は変化する(ブラジル研究)
今日の夢はどんな夢? 睡眠の段階によって夢の内容は変化する(ブラジル研究)

夢の質と複雑さは睡眠の段階によって変化する / Pixabay

 今日、あなたはどんな夢を見ただろうか? もし普段と少し違う感じだったのなら、もしかしたら普段と違うタイミングで目覚めたからかもしれない。

 『PLOS ONE』(7月23日付)に掲載された研究によると、夢の内容は眠りのステージに応じて変化するものであるらしい。

・レム睡眠とノンレム睡眠で夢の内容に違いはあるか?

 夢は以前、レム睡眠でしか見ないものだと考えられていた。しかし最近では、じつはノンレム睡眠のときでも夢を見ていることが明らかになっている。

 今のところはっきりした話ではないが、レム睡眠のときに見る夢とノンレム睡眠のものは多少の違いがあるかもしれない。

 ある報告によると、レム睡眠の最中に起こされた人は、複雑かつ鮮烈で、さまざまな感情を想起させる物語のような夢を覚えている一方、ノンレム睡眠ではなかなか夢を思い出せず、思い出したとしてももっと思考的な内容だという。

夢の内容
Pixabay

・夢を客観的に分析する難しさ

 それでも両ステージで内容に違いがあるかどうか断言できないのは、夢を客観的に分析することが非常に難しいからだ。夢の研究の多くは、あくまで主観的に語られた内容を分析したものに過ぎないのだ。

 たとえば、夢を客観的に分析する従来の方法では、夢の報告内容の長さを比較するのが一般的だった。

 そうした分析からは、レム睡眠時の夢の方が長く語られる傾向にあるという結果が得られているが、その一方で、そうした長さを調整してしまうと、ノンレム睡眠時の夢とほとんど違いがなくなってしまうことが知られている

 主観性以外にも問題がある。夢の内容を知りたいからと、眠っている最中に何度も被験者を起こしてしまっては、それだけで夢に影響が出るだろう。

 また目が覚めた直後はぼうっとしてしまうという問題もある。これを「睡眠慣性」というのだが、目覚めたタイミングによってその影響には差がある。したがって目覚めたタイミングによって、思い出される夢の質にも影響が出てしまう。

眠りの質と夢の関係
Pixabay

・数学的手法で夢を客観的に解析

 今回の研究では、ブラジル、サンパウロ大学の研究グループが、グラフ理論という数学理論をベースに夢を客観的に分析する手法を考案している。

 この手法では、夢の記述内容をグラフ上のノードに置き、そのデータ構造を解析。これによって、夢の内容の長さと単語の両方が抱えるバイアスを勘案しつつ、夢の報告内容を客観的に比較できるようになる。

 20人によって語られた計133の夢をグラフ解析したところ、レム睡眠の夢の方がずっと複雑で、しかも情報がつながり合っていることが判明。このことは夢の報告内容の長さにかかわらず当てはまったとのことだ。

 一方、ノンレム睡眠のステージ2(深くゆっくりとした脳波が出る)では、レム睡眠と比べると、あまり夢を覚えておらず、覚えていたとしてもぼんやりとしたもので、またより思考のような内容になる。

・神秘のヴェールがはぎ取られる夢

 ノンレム睡眠は回復と関係があると推測されている一方、レム睡眠の役割について本当のところはよく分かっていない。

 今回の研究が示唆しているように、2つの眠りが質的に異なるものであるのなら、これらは別々のメカニズムによって引き起こされており、それぞれが担う役割も違うと考えることができるようだ。

 まだまだ謎が多い夢だが、それでも今回のような研究によって、その神秘のヴェールは少しずつ剥ぎ取られつつある。たとえば最近では、夢のアルゴリズム解析によって、それらが日常生活の延長にあるものであることが判明した(関連記事)。

References:Word graph analysis confirms dream report structure varies according to sleep stage/ written by hiroching / edited by parumo
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