珍獣カモノハシに新たなる奇妙な特徴を発見。体が蛍光色に光ることが判明(米研究) (3/4ページ)
それによると、カモノハシだけでなく、路上にいたノーザン・ブラウン・バンディクート(Northern brown bandicoot)の毛皮もまたピンク色に光ったそうだ。
オポッサムとモモンガの数少ない共通点は夜行性であるという点だ。夜は生物発光がもっとも強く輝く時間帯でもあり、じつは夜行性の哺乳類では一般的な特徴である可能性もある。
オーストラリアに生息するカモノハシもやはり夜間に活発に行動するのだが、オポッサムやモモンガとは1億5000万年も独自の進化を歩んできた動物だ。
このことは、生物発光が予想以上に古く、したがって動物界では一般的な特徴である可能性を匂わせる。
・なぜカモノハシは蛍光色に光るのか?
夜行性の哺乳類が蛍光を放つメリットはまだはっきりしない。
あくまで仮説であるが、1つにはカモフラージュとしての役割があると考えられるという。アメリカモモンガが生息する森の木々は、生物発光するコケや地衣類におおわれていることが多いので、それと同じように光れば身を隠すことができる。
一方、地上で生きる動物の場合、かえって目立ってしまう恐れもある。しかし、これもまた状況によっては利点となる。たとえば鳥には生物発光する羽をディスプレイすることで異性を惹きつける種がいるし、魚にはそれで仲間とコミュニケーションする種がいる。
カモノハシの場合、オスもメスも光ることから、生殖に関連するものではなさそうだ。さらに目を閉じて泳ぐ習性があるために、仲間とのコミュニケーションという線も薄い。
こうしたことから、カモノハシのそれはカモフラージュなのではないかと推測されている。紫外線を吸収することで、紫外線に敏感な夜行性の捕食者や獲物に気づかれにくくするのだ。
いずれにせよ、これは推測であって、確かなことは分からない。今の段階で言えるのは、珍獣カモノハシがさらに奇妙な存在であることが分かったということだ。