女性アスリートが「性的撮影」にNO!陸上競技場で被害急増のワケを探ると… (2/2ページ)

Asagei Biz

正直、中高生レベルではセパレートタイプのユニフォームを着用する必要はないのですが、いまやそれがスタンダードになりつつあり、結果、そんな女子選手たちをファインダー越しに狙う輩が急増してしまったというわけなんです」

 しかも、カメラの機能がアップしたことで、指先サイズの超小型カメラや、腕時計、メガネの中に仕込まれたカメラでも、鮮明な映像や動画が撮れるようになったことも「盗み撮り」急増の大きな要因なのだという。

 とはいえ、被害を心配して競技に集中できなかったり、望まない形で競技画像がアップされたりと、精神的ダメージを受けた女性アスリートは少なくない。では、そんな女子アスリートの声に対し、JOCは具体的にどんな策を講じるのだろうか。

「実際、現在も大会によっては主催者が競技場へのカメラ持ち込みを登録制にしたり、撮影禁止エリアを設けるなど対応はしていますが、望遠レンズを用いれば撮影は可能ですからね。しかも、カメラを構えている人間が、関係者や親族なのか犯罪者なのか、それが性的な意図による盗み撮りなのか、といった明確な線引きが難しく、仮に不審者を見つけても、現状では撮影を取り締まるような法律はありません。JOCとしても具体的な対策案に苦慮しているということです」

 一部では「報道以外のカメラ撮影を禁止すればいいのでは」という声も上がっているようだが、そうなれば家族やチーム関係者から抗議が起こることは必至。いずれにせよ、アスリートと盗み撮りをめぐるイタチごっこは当分続きそうだ。

(灯倫太郎)

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