女性アスリートが「性的撮影」にNO!陸上競技場で被害急増のワケを探ると… (1/2ページ)

Asagei Biz

写真はイメージです
写真はイメージです

 競技会に出場する女性アスリートに対して、そのパフォーマンスを撮影する目的ではなく、いわゆる”男性目線”で選手の姿を狙う「盗み撮り」まがいの行為が後を絶たない。しかも、撮影された画像や動画はSNSにアップされて拡散。結果、ネット上で半永久的に漂う「デジタルタトゥー」として選手を苦しめている。

 そんな非常識な投稿被害に苦しむ女性アスリートたちの声を受け、10月13日、日本オリンピック委員会(JOC)がようやく重い腰を上げ、「性的画像」の対策に乗り出すことを明らかにした。

 スポーツジャーナリストが言う。

「今年8月、複数の女子陸上選手から日本陸上競技連盟に対し、被害相談があったことが直接的なきっかけですが、かねてから水泳、新体操、ビーチバレー、フィギュアスケートなど、肌の露出が多いスポーツは盗み撮りのターゲットになりやすかった。ところが、最近は圧倒的に陸上競技が狙われるようになったんですね。競技場にはさまざまな選手が一同に集まりやすい上、スタジアムも広いことで怪しまれずに撮影することができるのため、その手の輩にとっては、ロケーション、セキュリティーともに”理想的な環境”ということのようです」

 さらに、陸上が注目されるようになった背景について、「露出度の高い競技ユニフォームに理由がある」と語るのはスポーツ紙のカメラマンだ。

「陸上と言えば、かつてはランニングシャツにランニングパンツ、というスタイルが定番でしたが、女性は胸のふくらみがあるため、『その下にできる空間の空気抵抗を減らす』という目的でセパレートタイプのユニフォームが誕生し、それが世界のトップアスリートたちに愛用されるようになりました。すると、そのスタイルが『速い』ではなく『かっこいい』となり、そんな風潮が学生などジュニア世代にまで浸透するようになってしまった。

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