学生募集、「好調」はわずか9.2% (株)ブレインアカデミーが全国の専門学校に緊急アンケートを実施:コロナ禍における専門学校の現状が浮き彫りに (4/7ページ)
また、「どこまで本音で(アンケートを)答えているのかが分からない」や「目に見えた改善効果が感じられない」「(アンケートを)実施したくない教職員がいる」など評価活動の根拠となる授業評価・学校評価アンケートの妥当性や活用方法に関する課題も自由記述で目立っていた。
【対象校の課題Ⅱ】厳格かつ適正な成績管理の実施
肯定的評価は35.8%に留まる:成績の客観的指標(GPA等)は理解の醸成が課題か
客観的な指標の設定や成績分布の公表に多く活用されるGPAやそれを活用した成績の厳格化について、肯定的評価は35.8%に留まり、否定的な評価が3.9%、どちらともいえないが60.3%となった。GPA制度についてはその制度の意義や活用方法の理解が進んでいない様子が伺える。また、「少人数クラス、学科のGPAは成績評価として有効か」「絶対評価と相対評価の点で課題がある」等、成績分布の公表や分布基準の策定に活用することへの疑問が自由記述でみられた。
Ⅳ 今後の学校運営で重要だと思うもの
「人事・労務環境の整備」だけが他項目に比べてやや低い割合に
今後の学校運営について、「入学生の確保」、「就職率・国家試験合格率」、「授業・学生対応・学生満足度の向上」がとても重要と回答した割合は3項目とも80%を超えている。それに対して、「人事採用・労務環境の整備」は64.1%に留まっていた。また、改善すべき課題の多さについて、同じ項目で質問したところ、最も少なかったのは「授業・学生対応・学生満足度の向上」と「人事採用・労務環境の整備」で24.8%であった。このことから「人事採用・労務環境の整備」は優先順位としてはやや下に位置付けられている点が伺える。但し、自由記述欄には「教員の人材確保」や「業務改善」「(教員の)研修制度をより充実させる」等人事・労務に関するものが多く上がっていたことから、入学性確保や就職・学生対応向上の前提条件となる項目であり、その重要性については一定の理解があるものと推測される。