紅葉に染まる山の「鬼伝説」。妖しく恐ろしくも美しい鬼女・その名は紅葉(もみじ)【後編】 (2/6ページ)
しかし、都の暮らしに慣れている紅葉は山暮らしに満足せず、夜中に男の格好をして強盗を働くように……
そして荒くれ者の盗賊団を手下にし、女の鬼を従え、ますます悪事を働くようになった紅葉は、人を喰らい生き血をすする鬼と化してしまった。
【人を喰らう鬼女の噂を聞いた天皇が征伐に乗り出す】
もみじ伝説を記した書/北向山霊験記戸隠山鬼女紅葉退治之傳全(写真:wikipedia)
人喰い鬼女の噂を聞きつけた京都の冷泉天皇は、紅葉征伐のため平維茂を信州へと送り込む。
最初は、紅葉が操る妖術に歯が立たなかった平維茂。
そこで、神仏の力にすがろうと別所北観音に17日間参籠し、必勝祈願をしたところ、ある日夢枕に立った白髪の老僧に「降魔の剣」を授かる。
今度こそ!と紅葉と戦った維茂は、剣の力で妖術を破り紅葉の首をはねることに成功。
紅葉33歳。山々が見事な紅葉に染まる晩秋のことだった。