紅葉に染まる山の「鬼伝説」。妖しく恐ろしくも美しい鬼女・その名は紅葉(もみじ)【後編】 (3/6ページ)
今も語り続けられる鬼女伝説
戸隠山に伝わる鬼女伝説は、違うストーリーもあります。また、現在も能や歌舞伎の作品「紅葉狩り」として語り継がれています。
能の『紅葉狩り』
鳥山石燕の妖怪画集『今昔百鬼拾遺』に描かれた「紅葉狩」(写真:wikipedia)
能の『紅葉狩り』は室町時代の作家による作品です。
紅葉が美しい秋の戸隠山。高貴な美女たちが宴を催しているところに出くわした平維茂は、女たちに誘われ酒を振舞われます。
酒と美女の舞に酔い、維茂はいつしかそのまま眠り込んでしまいました。
実はその美女たちは戸隠山の鬼。正体を知った武内の神(八幡大菩薩の眷属)は、維茂の夢に現れ、鬼女であることを告げ神剣を授けます。
目が覚めた維茂の前には、恐ろしい姿の鬼女が。しかしながら、維茂は神剣の力を借り、鬼女退治に成功したのでした。