紅葉に染まる山の「鬼伝説」。妖しく恐ろしくも美しい鬼女・その名は紅葉(もみじ)【後編】 (4/6ページ)
紅葉の策にはまり酒を飲んで眠りこむ平維茂(写真:wikipedia)
歌舞伎としては新しい演目で、1887年に初上演となりました。
戸隠山へと紅葉狩りにやってきた平維茂は、美しい姫様一行が酒宴の席を設けているところに遭遇します。誘われるままに酒を飲み、美女たちの踊りを楽しむうちに維茂はうたた寝をしてしまいました。
その姿を見て、山奥へと消えていく美女たち。山の神が「鬼女に食われるぞ」と忠告し、平維茂を起こそうとするも全く起きる気配はありません。
そして、夜。美女は恐ろしい鬼女の姿で戻ってきました。驚いた維茂は、名刀「小烏丸」にて退治したのでした。
昔も今も妖しくたくましい鬼女に魅せられる能も歌舞伎も、美女に誘われ酒を飲み寝込んでしまう平維茂が鬼女の罠にはまってしまうお話。
美しくたくましく身勝手で欲深い鬼女・紅葉。妖艶さと残酷さを持ち合わせた鬼女伝説は、今でも現代の人びとを魅了しています。
また、紅葉伝説にはアナザーストーリーも。
