仕事に「やりがい」を見つけることで人生はどう変わるのか? (2/3ページ)
石田:自分が最終的に目指しているところまではまだまだ道半ばなのですが、その時点でやれることは全部やった、という思いはありました。道半ばなりに節目ごとに対する充実感はあったので、心筋梗塞で神様のお迎えが来るならば、それは自分の天命なのだとは思えましたね。
――それだけ仕事に打ち込んだと思えるのはうらやましいことでもあります。最近は公私をきっちり分ける人が多いように思いますが、石田さんはいかがでしたか?
石田:私はそこまできっちり分けるのは難しいんじゃないかと思うんですよね。というのも、誰にでも死生観はあって、それは仕事だとかプライベートというのを超えたものです。たとえば私は、死ぬ時にそれまで出会った人から「あなたに会えてよかった」と言われて死にたい。家族にも言われたいですし、仕事上の付き合いがあった人にも言われたいんです。そういう死生観と照らし合わせると、公私を分けることって、あまり意味がないような気がしています。
もっと一般的なところでいっても、プライベートで遊んでいる時に仕事のことが頭をよぎることはあるでしょうし、仕事をしながら晩御飯について考えることもあるでしょう。厳密に分けようと思っても、それはなかなか難しいですよ。仕事だとかプライベートだとか考えずに、自分の死生観、人生観と照らし合わせて「最終的にどう生きたい」という考えに従って生きる方が、シンプルで楽だと思います。
――きっちり分けようとするとかえって疲れる気はします。
石田:人は何のために働くかというと「夢」と「やりがい」と「お金」です。働くことが夢の実現にかかわることなら、そこにやりがいは生まれますし、働くことで誰かから感謝されれば、それはいずれお金になります。自分の人生という大きな枠組みで考えて、この三つのベクトルが揃っていることが理想なんだと思います。
――石田さんはMRとしてキャリアをスタートしました。当時から人生における仕事の位置づけや、働くことの意味について今のようなお考えを持っていたのでしょうか。
石田:そんなことはないです。