整形外科専門医が指摘「人生100年時代」に知っておくべき腰とひざと股関節のこと (4/4ページ)

新刊JP

――手術を断られるんですか?

三輪:高齢の患者さんは何件も回ったが治らないという方が多いです。確かに高齢になると体力的に手術に耐えられない可能性もあり、合併症に注意しなければいけません。私は、体力面や内臓の状態を徹底的に調べたうえで、よほど心臓が悪い場合を除いて、手術をできる限り引き受けるようにしています。

残念ながら全身状態によっては手術に耐えられないと決断をすることもあります。重症でない場合はもちろん手術以外の治療を行います。骨折などでは手術をしないと痛みも取れないし動くこともできないので、100歳を過ぎている方でも手術をせざるを得ないことも少なくありません。合併症が出ず、リハビリを頑張れば、高齢でも手術で痛みが取れ、歩けるようになります。

健康寿命という言葉がしきりに言われていますが、人生は健康で自分の足で歩けてこそだと思うのです。寝たきりで長生きしても充実感を感じられるとは思えませんし、痛みを抱えながらの人生では幸せを感じるのも難しいでしょう。手術により、痛みなく一生歩いていられるということは可能ですし、そこをお手伝いできたらと思っています。

(後編につづく)

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