国民的〈CMシンデレラ〉を総直撃<上原ゆかり>「明治マーブルチョコレート」 (1/2ページ)
マーブルマーブルマーブルマーブルマーブルチョコレート♪ 耳に残るフレーズとともに天才子役と呼ばれた上原ゆかり(64)が今、長い沈黙を破った。
──こうしてメディアに登場されるのは、なんと33年ぶりとのことで。
上原 そうですね、芸能界を引退してから一切、表舞台には出ていなかったので。
──その事情はのちほどお聞きしますが、まず芸能界に入られた当時のことを。
上原 デビューしたのは3歳でした。兄が児童劇団に入っていて、その現場に母親に連れられて行ったら、テレビ局の人にスカウトされたんです。
──初めての仕事は覚えていらっしゃいますか。
上原 59年のフジテレビ開局記念番組だったんです。俳優の滝田裕介さんと冨士眞奈美さんに手をつながれ、マスコット的に歩いたのを思い出します。
──その後も少女雑誌の表紙モデルや、数々の映画・ドラマで売れっ子になっていきますね。
上原 今も続いているアニメよりも先に、実写版の「サザエさん」(65年、TBS系)ではワカメちゃんの役もやりました。
──ただ、決定的に一世を風靡したのは「明治マーブルチョコレート」のCMですね。61年の発売直後から、イメージキャラの「マーブルちゃん」として日本中に愛されることに。
上原 小学校に上がる前から5年生くらいまで続けていましたね。そのくらい、商品が爆発的に売れていたんだと思います。
──日本初の粒状のチョコであり、カラフルな色合いでオマケに「鉄腕アトム」のシールがつくなど、画期的な商品でした。
上原 それでも、おとなしい母がマネージャーだったので、教育面も考えて、お金が入ってもぜいたくをさせてもらったという記憶はないのです。
──テレビ黎明期だけに、人気子役が次々と誕生した時代でもありましたが。