全10巻で10万円超!ド迫力の経営指南書が売れ続ける理由 (2/4ページ)
あとは、「オーナー企業の2代目、3代目に、ぜひ社長を継ぐ前に読んでほしい」というご意見もいただきました。このご意見には「まず大事なところをノートにまとめながら読んで、12年ごとに読み返すべき」とも書かれていました。
――12年というのはどういうことなのでしょうか?
作間:おそらくですが、干支の一回り分ということでしょうね。経済はそのくらいのスパンで好景気と不景気が巡ってくるので。
シリーズ全部となると膨大な量ですから、一度二度読んだくらいでは身につきませんし、読んだだけでは頭の中だけの学問になってしまいます。実際に経営をやってみて、体験を重ねたなかでもう一度読んでみると新しい気づきがあるということを言いたかったのではないでしょうか。
――なるほど。リーマンショックや東日本大震災、そして今回のコロナ禍のように、10年から12年ごとに経済に大きな影響を及ぼす出来事が起きるとされていますしね。
作間:まさしくそうです。もう一ついただいた感想を紹介しますと、今年の6月におそらく経営者の方からいただいた感想なのですが、いま経営者は倒産の恐怖でいっぱいなのですが、一倉先生の教えがあったから社員の生活を守ることができています、とのことでした。
というのも、一倉さんは「従業員の給料3年分をとりあえず貯めておけ」と、経営者に対して口を酸っぱくして言っていたんです。まあ会社によってはそんなに内部留保をため込んでいると、株主から配当に回せと言われてしまうのですが、とはいっても社員が一番ですからね。
―― 一倉先生の教えの普遍性はどんな点にあるのでしょうか?
作間:会社って、結局社長で決まってしまうんですよ。大手企業でサラリーマン社長が10年くらいやって交代していくようなところは別として、中小企業や中堅企業、特にオーナー企業で同族経営をしているような会社が成長できるか、生き残れるかというのは、やはり社長のものの考え方や行動次第なんです。「会社は99.9%社長で決まる」と一倉さんは言っていました。ここが一倉さんの教えの最大のテーマでした。