全10巻で10万円超!ド迫力の経営指南書が売れ続ける理由 (3/4ページ)

新刊JP

それと「お金」についてですね。会社は資金がショートしたら倒産してしまうのに、みんなお金に対してあまりにも知らなすぎるということで、原価計算や資金運用、経営計画などお金に関わることはこのシリーズではかなり詳しく書かれています。

社長の経営姿勢やお金周りの基本原則って、どんな時代でも、どんな仕事でも変わりません。その変わらない部分を教えていたのが一倉さんだったんだと思います。

――今お話にあった同族経営のオーナー企業についてなのですが、よく「三代目が会社を潰す」と言われます。これは本当なのでしょうか?

作間:それは本当だと思います。というのもどんな事業であっても、永遠に利益を出し続けられるわけではありませんから、ビジネス環境や消費者の行動様式、時代の価値観の変化に合わせて会社を常に作り替え続けないといけません。

具体的には新事業を立ち上げたり、既存の業態を捨てて新しい業態でチャレンジしたりといったことなのですが、創業者から二代目、三代目に経営が移ったタイミングで、創業者が立ち上げたビジネスの「賞味期限」が来る。「三代目が潰す」というのは、その時に会社の変革がうまくいかなかったということなんだと思います。特に今はビジネスのサイクルが早くなっていますから、三代目まで持たないことが多いのではないでしょうか。

――シリーズ第7巻の「社長の条件」にも、「経営は改革の連続」と書かれていました。

作間:おっしゃる通りです。新規事業を興すにしても、全部が全部成功するわけではありません。失敗する方が多い。だから、既存の事業がうまくいっている時から、種はまいておかないといけないのですが、これがなかなかできないんですよ。

―― 一倉社長学はドトールコーヒーやユニ・チャームなど名だたる企業の経営者たちが学んだとされています。彼らを惹きつけたものとはなんだったのでしょうか。

作間:組織論からお金の問題、上場経営にいたるまで、幅広く教えることができたというのが大きかったと思います。

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