グルテンフリー製品の市場規模、2025年には83億米ドルに到達予測 セリアック病や食物アレルギーの認知度の向上と診断の増加により市場は成長 (2/3ページ)
促進要因:セリアック病などの食物アレルギーの診断が増加
グルテン不耐症またはセリアック病は、小腸の内膜にダメージを与え、消費された食品からの栄養素の吸収を妨げる自己免疫疾患です。これを放置しておくと、他の免疫障害、骨粗しょう症、甲状腺疾患、がんなどを発症する可能性があります。セリアック病の世界的有病率は世界人口の1.4%であるとの報告もあります。また、欧米諸国よりも発展途上国の方がセリアック病の影響が大きいことがわかりました。セリアック病の有病率はアジアが1.8%で最も高く、アフリカの1.1%が最も低いことが観察されました。これにより、セリアック病は主に欧米人に影響を与えるという神話は解消されました。2000年代以前の数十年間では、これらのセリアック病の有病率は、他の消化関連の問題と誤診される事が多かったため、ほとんどの人に知られていませんでした。
しかし、信頼性の高い診断法が開発されたことで状況は一変しました。現在、セリアック病の治療法としては、グルテンフリー製品の利用とグルテン含有製品の回避が唯一の方法となっており、グルテンフリー製品の需要を牽引しています。また、セリアック病に関する政府の啓蒙活動や取り組み、グルテンフリー製品のラベルの制定などにより、発展途上国を含むほぼ全ての地域で、グルテンフリー食品の必要性が国民の間で広まってきました。