高知東生「自分でコントロールできている」と思っていた薬物に支配されていった (2/2ページ)
高知 僕の場合は「ギャンブル依存症問題を考える会」の田中(紀子)さんという方から連絡をもらったことが大きいです。実は逮捕されて1年ぐらいは、会社の財務処理などに追われて、バタバタしていたんです。ところが2年目にそれが落ち着くと、すごい孤独感に襲われてしまいました。当然、人は僕から離れていってしまいましたし。
テリー 仕事もないしね。
高知 はい。残ってくれた、数少ない友人が「あまり外に出ないほうがいい」ということで、代わりに買い物に行ってくれたりしていたんですが、やっぱりなかなか欲しい時に欲しいものが手に入らなくて、イライラしてしまったり。
テリー そりゃあ、友達にも都合があるから。
高知 わかっているんですけどね。そんな、いちばん苦しい時に連絡をくれたのが、依存症支援者の田中さんで、ご自身も依存症に苦しんで快復した方なんです。で、その自助グループに参加したら、同じように苦しみ、それでも頑張って再起している人たちに出会えました。それで少し光明が見えて、その光が今は希望に変わった感じです。
テリー この前、元薬物依存の方がテレビのコメンテーターで、僕一緒だったんですね。で、CMの時に「また薬物をやりたくなることはないんですか」って聞いたら「ムチャクチャあるんだよ」「今でもすごく揺れ動く」って言ってたんです。高知さんはどうですか。
高知 僕はその方ほど「やりたいです」とは思わないけど、気持ちはわかります。だからこそ、僕は快復し続けて、社会で再起して頑張ってる人と、つながり続けることが大事だと思ってます。