ソ連が領海侵犯していると思い込んで15年、実はニシンのオナラだった(スウェーデン) (2/3ページ)
ソ連がしつこく挑発行為を続けているのだろうか?
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・スウェーデンの領海から聞こえる奇妙なシグナルの正体
1996年、南デンマーク大学の教授、マグナス・ウォールバーグが、この奇妙なシグナルの調査に関わることになった。
「私たちは、ストックホルムのベルゲン海軍基地の地下にある秘密の部屋に連れてこられました」2012年、ウォールバーグは語った。「高官たちが居並ぶ中で座らされ、例のシグナル音を聞かされました。民間人がこの音を聞いたのは、このときが初めてでしょう」
ウォールバーグは、よく映画などで聞かされる、潜水艦が検知されたときのピューンという音か、スクリューのノイズが聞こえるのではないかと思っていたという。
実際の音は、そのいずれとも違いました。まるで誰かがベーコンを揚げているいるような音だったのです。小さな空気の泡のようなものが水中に放出されるような音でした
ウォールバーグらは、政府が原子力潜水艦だと思い込むほどの規模で泡を発生させているものがなんなのかを、突き止める調査を始めた。
・シグナル音の正体は大量のニシンのオナラだった
そしてついに、シグナル音の正体が明らかとなる。
それはニシンが原因だったことがわかりました。ニシンは浮き袋を持っていて、それは肛門の管につながっています。
これは、ニシン独特のなんともユニークな構造で、ニシンは驚いたときなどに、この浮き袋を絞って縮めることができ、そのときに肛門の穴から小さな泡が出てくることがあるのです。つまりオナラです
ニシンは、大きさ数平方キロメートル、深さ20メートルにもなる巨大な群れで泳ぐ。