大学教授が語る「デキる社会人になる子育て術」 (4/4ページ)

新刊JP

――「チームで働く力」一つをとっても、企業で働く時にすごく大事ですよね。会議などでファシリテーションができる能力などは、大人になってからではなかなか身に付かないような気がしています。

鬼木:ファシリテーション能力は会議を円滑に進めるために大切な力ですが、本書の中で取り上げている「コーチング」に近いものがあり、自分で答えを教えるのではなく、質問を重ねることでメンバーから有益な情報を引き出す能力です。

子育てにはこの力がとても必要で、子どもにこうしなさいというのではなく、「どうしたらいいのか」というのを子どもに考えさせることが大切です。例えば、食べ物をこぼしてしまった時、ただ叱るだけだと子どもには叱られた記憶しか残らないので、同じ失敗を繰り返してしまいます。そうではなくて「どうしてこぼしてしまったのかな?」と子どもに問いかけて、「もっとお皿を近くに置いておけばよかったなあ」と自発的に考えさせる。その方が次に繋がるんです。

こうした取り組みを続けることで、子どもにも考える力が身に付いていきます。

――そういうことは学校教育ではなかなか身に付かないのでしょうか。

鬼木:そんなことはないと思いますが、学校は多人数教育ですし授業を進めないといけませんからね。学校の授業も「丸暗記」からアクティブラーニングに変わってきてはいますが、個性を活かし、自分で発想させるという点についてはまだ足りないと感じています。

やはり子どもにとっては家で過ごす時間が長いので、家の中での親の教育、というより普段の会話を通じて育んでいくということが大事なんです。

(後編につづく)

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