大学教授が語る「デキる社会人になる子育て術」 (2/4ページ)
この社会人基礎力の考え方は現代教育に即しており非常に素晴らしい方針ですが、教育の現場でこの力を育む教育が十分になされているのかといったらまだまだですし、ましてや家庭教育においては、ほとんどの親御さんが認知していないのが現実です。
家庭教育については、親御さんとしてもなんらかの指針がほしいところだと思うのですが、難しい理論書のようなものはあっても、具体的にどうすればいいのかまで踏み込んだ著書はなかなかありません。この本はその部分を噛み砕いて、実例を交えて伝えるようにしています。少しでも方向性を示せればいいと思っています。
――本書の特徴としては、実際に教育に携わりながら、子育てもされている人の体験に基づいているというところになるのでしょうか。
鬼木:その通りです。それに加えて、私はソニーで長く働いてきました。教育研究と子育て経験、そして社会人実績の三つの視点から書かれた子育ての本はほとんどなく、今回の本を書いてみようと思い立ったわけです。
――大学で教えている中で、最近の学生について感じるところはありますか?
鬼木:教えてあげればどんどんできるようになる学生が多いのですが、「自分で考えて」というと困ってしまうケースが多々あります。ソニーにいた時にも同じことを感じていました。私が学生だった頃は、自由にしていいと言われると喜んで行動を起こす雰囲気があったのですが、今は指示がないと動けない学生が多いように思います。SNSなどの普及により情報規制が厳しくなってきている影響もあると思います。
――社会に出てからは、やはり自発的に動ける人が必要とされますからね。
鬼木:そうですね。今回の本ではそうした「社会に出てから活躍できる資質」を幼少期からいかに育てていくかということを紹介しています。単なるノウハウに終わらず、実例が豊富であることが本書のポイントだと思っています。
どんな人に読んでほしいというターゲットを想定しているわけではありません。