3芯あるのに赤しか書けない 島原鉄道「赤字ペン」の開き直りがすごいと話題に→なぜ制作?担当者に聞いた (2/3ページ)
チラシの中には、社長のコメントというコーナーが設けられている。こちらをご参照いただこう。
社長のコメントもまじめそのもの
ジョークでも、自虐でもなく、かなりまじめに考えて、赤字ペンは誕生したそうだ。
「もちろん、長崎県の小さな鉄道会社が何かおもしろいことをやっているな、と話題になれば、知名度も上がり、ひいては観光客も増えるかもしれないという期待があったことも確かです。おかげさまで、発売3日で約1000本販売しました」
島原鉄道の関連グッズではいまだかつてない記録的な売上の伸びだと、担当者は胸を張った。販売しているのは、島原鉄道沿線の駅、バスターミナルなどの他、オンライン通販「しまてつショップ」でも購入できる。
3色すべて赤字ペン、太さが違うのだ
経営改善で「黒字ペン」発売も?
営業統括部担当者はこうも語った。
「銚子電鉄さんの二番煎じではないかと言われる方もいらっしゃるかと思いますが、けっしてそうではありません。私たちは自分たちで考え、行きつく先がここだったのです」
まじめに考えた結果、赤字ペンにたどり着いたのだ、と強調した。その表れの一つが、「しまてつの赤字グラフ」だ。
それを見ると、1990年から続く赤字がグラフ化されている。赤字に関しては、相当ベテランのようだ。しかし将来的には、黒字化を目指しているようだが......。近い将来、黒字ペンの発売も期待されている。