今も残る蛭子伝説。日本神話に登場する不遇の神「ヒルコ」とは一体どんな神様なのか? (2/3ページ)

Japaaan

イザナギとイザナミは日本の国土を形成(国生み)するため、天上世界である高天原(たかまがはら/たかまのはら)からオノゴロ島(イザナギとイザナミが国生みの拠点にした島)に降り立ちます。ここでイザナギとイザナミは男女の交わりを行い、日本を形成する島々やたくさんの神様を産み落としていきます。

この時、一番最初に生まれた神様が「ヒルコ」でした。

ところが、ヒルコは体が不自由な子だったため、葦の船に乗せられてオノゴロ島から海に流されてしまいました。以降、日本神話の中にヒルコは一切登場しません。神話に登場したのも束の間、すぐに流されて行方不明になった不遇の神がヒルコなのです。

ヒルコはなぜ流されてしまったのか?

禊の名残である神社の手水舎(写真:wikipedia)

いくら体が不自由とはいえ、船に乗せて流してしまう行為は、現在の価値観からすれば許されることではありません。イザナギとイザナミはなぜこのような酷い行為に及んだのでしょうか?

解釈には諸説あるものの、その背景には「穢れ(けがれ)」の価値観が大きく影響しているとされています。穢れとは病気や死を意味する不浄なものとして、人々は忌み嫌っていました。そして、体が不自由なことも穢れの一種であり、ヒルコは不吉な子とされてしまい、海に流されることになったのです。

この穢れを払う行為が「禊(みそぎ、身を清める行為)」です。そして、穢れを忌み嫌う価値観は現代日本人にも受け継がれています。

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