今も残る蛭子伝説。日本神話に登場する不遇の神「ヒルコ」とは一体どんな神様なのか? (1/3ページ)
古事記や日本書紀に記された日本神話には、たくさんの神様が登場します。天照大御神(アマテラス)や建速須佐之男命(スサノオ)といった神様は特に有名です。
一方で、ほとんど知られていない神々も多数登場し、その中には多くの謎に包まれた神様も存在しています。
そんな謎の神様の一柱「ヒルコ」。ヒルコは、日本神話の中にわずかに登場するだけなのですが、とても不可思議な神様で、その扱いも非常に不遇なものとなっています。
「ヒルコ」とは一体どんな神様なのか?そして、現代人にも馴染みのある神様とヒルコの意外な関係とは?
不遇の神「ヒルコ」についてお伝えしていきます。
日本神話におけるヒルコイザナギ(右)とイザナミ(左)(写真:wikipediaより一部抜粋)
ヒルコは「国生み神生み」や「黄泉国」の神話で有名な「伊邪那岐神(イザナギ)」と「伊邪那美神(イザナミ)」の子として登場します。