今も残る蛭子伝説。日本神話に登場する不遇の神「ヒルコ」とは一体どんな神様なのか? (3/3ページ)
現在でもよく見られる「神社の参拝前に手を洗って清める」、「葬儀の後に体に塩を振りかける」といった風習はその名残です。
七福神になったヒルコ
ヒルコとえびす様の伝承が残る西宮神社(写真:wikipedia)
葦の船に乗せられ海に流されてしまったヒルコは、その後どうなったのか、神話では一切語られていません。しかし、兵庫県の西宮神社には、ある伝説が語り継がれています。
海に流されたヒルコは、現在の兵庫県西宮市の海岸に漂着し保護されました。そして土地の人々からは、外部からの来訪者を意味する「夷(えびす)」と呼ばれ、大事に育てられたと伝わっています。
ヒルコを漢字で書くと「蛭子」。「蛭子」は「えびす」とも読みます。「えびす」と言えば、現代人にも馴染みのある七福神の一柱「えびす様」。
つまり、海に流されたヒルコは後に「えびす様」として七福神の一柱に名を連ね、今なお漁業の神様として多くの人々から信仰を集めているのです。
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