「公式」の詰め込みは役に立たない「自分の頭で考える子」の育て方 (3/3ページ)

新刊JP

理科や社会も「暗記」で乗り切るのではなく、理科は物事を見る観察眼を身に付けたり、社会は国や地域ごとの文化の違い、気候の違いなどに注目して学んだ方が後々身になります。地球儀を手の届くところに置いて世界を感じるのもとてもいいことだと思います。

――鬼木教授はソニー在籍時に43件もの特許を出願されたと伺いましたが、どんな特許を出願されたのでしょうか。

鬼木:ハードディスク垂直記録方式の薄膜磁気ヘッドや大型液晶ディスプレイ、レーザーディスプレイデバイス、熱輸送技術、高周波伝送デバイスなどの特許を持っています。あまり知られていませんが、世界で初めて大型の液晶テレビを販売したのはシャープではなくソニーなんですよ。

こうした特許の技術が子育てに直接生かされているかどうかはわかりませんが、特許を生み出すような考え方を育むような子育てを心がけています。100人いて、99人が違うと言っても、自分だけはとことん真実を追求するようなチャレンジ精神や、物事の本質を見極めたりちょっとした違いに気付く力は、これから大切になるのではないかと思っています。

――今回の本の使い方について、子育て中の方々にアドバイスがありましたらお願いしたいです。

鬼木:最初から最後までじっくり読んでいただくのもいいのですが、目次を見て気になる項目をピックアップして読んでいただくという使い方でも大丈夫です。

必ずしも全部実践する必要はないですし、子どもは十人十色ですから「上の子にはうまくいったけど下の子にはうまくいかない」ということも多々あると思います。試してみて、うまくいかなかったらそれは忘れてまた違うやり方を試していただきたいですね。親の発想力も子育てには大切だと思います。

――その他、子育てを頑張っているお父さん、お母さんに伝えたいことはありますか?

鬼木:子どもは皆天才です。他の子と違ったことをしたり、自分と考えが異なっていたとしても、すぐに指摘するのではなく見守ってほしいと思います。子どもを信じ、コーチとしてサポートすることが大切です。そして、「できた時」に結果を褒めるのではなく、「頑張った時」にそのプロセスをたくさん褒めてあげていただきたいと思っています。

また、子育ては義務感や使命感で頑張ると辛くなってしまうので、親も楽しみながら、あまり頑張り過ぎずにできることから地道にやっていくこと、やれなかったことを後悔するのではなく、小さなことでもできたことをプラスに捉えていただきたいですね。

(新刊JP編集部)

「「公式」の詰め込みは役に立たない「自分の頭で考える子」の育て方」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る