日本人と「トップダウン」は相性が悪い モチベーションを高める「話の聞き方」 (2/4ページ)
そうして出てくる根源的欲求って意外と綺麗事だったりすることがすることがあって、建前とよく似ていたりするんですよ。
――では、相手の話を聞いているときってどんな反応をしていればいいのでしょうか? いろいろ返し方はあると思いますが、前半でお話をしていた「分からない状態」の中でどんな反応をすればいいのかなと。
八木:極論を言うと、相手に意識を向けているだけでいいんです。あなたに興味・関心を持っているよと言えばいい。特別に何かしないといけないということは、実はないんです。
――相手に意識を向けているよという示し方について、具体的なものってありませんか?
八木:例えばあいづちを打ったり、合いの手を入れたりというのは一つあるでしょう。本書では「さしすせそ」なんて書きましたけれど、「さすがですね」「知らなかった」「すごいですね」といった合いの手を入れていくことで、相手は「聞いてくれているんだな」という気持ちになります。ただ、実はあいづちにしても合いの手にしても、その言葉そのものにはあまり意味はないわけです。
――確かにあいづちって意味のある言葉ではないですね。
八木:あいづちは相手の話の続きを引き出しているんです。相手が話しやすいテンポやリズムを作る技術があいづちだったりする。
――なるほど。
八木:でも、極論を言えば、自分自身が本当に相手に意識を向けていれば、その技術関係なく、相手は話をしてくれるはずです。
――相手が自分に対して意識が向いているか向いていないかって、分かります。それで、意識が向いていればちゃんと話しますし。
八木:(笑)この人、明らかに話を聞いてないなと思う時ってありますよね。そうしたら気力が折れてしまう。
――話す意味がないなと思うというか。それに、あまり意識がこちらに向いていない人ってわりとインスタントな解決方法を示してきたりして、「そういうことを言ってるんじゃないんだけどな…」って思うことも多くて。