日本人と「トップダウン」は相性が悪い モチベーションを高める「話の聞き方」 (4/4ページ)
――聞く立場の人がやってはいけないNGな振る舞いって何かありますか?
八木:聞く側なのにしゃべり続けることですかね。聞く立場であるはずなのに、聞かない人って少なからずいますよね。特に力の強い人間って、話している方が気持ち良いから、話すんですよ。
――例えば上司と部下の面談で、上司がずっとしゃべり続けているような。
八木:そうです。どちらも話したい場合、力の強い方が話す立場をとってしまう。これは何も意識していないとそうなるんです。だから、力のある人が話す立場を譲るということが求められます。
力の強い側の人が弱い側の相手に一方的に話をすると、メンタルを崩しやすくもなるでしょう。だから、特に人材を育成している人っていうのは、指示を出すのではなく、相手の話を聞くという態度を取ってほしいです。
――今、1on1のような、上司と部下で1対1で話すようなケースって増えていると思うんです。そこでは上司の人たちは気を付けないといけませんね。
八木:我慢できずに話してしまう上司もいるかもしれませんが、話を聞けるリーダーの方が人望は高まるし、相手のモチベーションも高まるのだと思います。「聞く」ということを身につけるだけで、周囲は大きく変わる。そのことを知ってほしいなと思います。
――最後に、本書のメソッドをどんな人に実践してほしいですか?
八木:この本で書いた「聞き方」って、コミュニケーションのあらゆる場面で使えるので、ぜひ誰でも実践してほしいと思っています。
ただ、おそらくこの本を手に取っている人って、ある程度「聞く力」がある人だと思うんです。そういう人たちに、聞くという態度の価値について、自分が目立たずに相手の話を聞くことの価値の高さについて深く実感してほしいですね。
(了)