戦国時代きっての傾奇者?武将・前田利家の過激で豪快すぎる死に様 (2/3ページ)
思えば初陣以来数十年、多くの敵を屠ってきたが、一片たりとも悔いはない。『前田犬千代初陣図』
「何を申すか。確かにわしは数知れぬ人を殺(あや)めては来たが、ひとたび戦場へ出たならば、死ぬも殺すも覚悟の上。それが武士(もののふ)というものであって、罪なき者を理由もなく殺したり、虐げたりしたことはないわい」
「それはそうでしょうが……」
「……それでも閻魔がわしを地獄に堕とすと言うなら、面白い。先に逝った戦友たちと共に、地獄の鬼ども相手に一戦を挑み、地獄を征服してくれよう……よって、せっかくの経帷子じゃがわしには不要。それはお前が着て、後からついて来るがよい」
流石は槍の又左衛門と言うべきか、老いてどころか死の床にあってなお盛んな大言壮語。まつも苦笑いしたことでしょう。
傾奇者らしい?過激な最期(諸説あり)しかし、そんな利家も病魔には勝てず、いよいよ危篤になると全身を激痛が襲います。
「あなた!しっかりなされませ!」
「ぐぬぅ……っ、何のこれしき……痛いものか!痛くない!痛くないぞ!」
とまぁしばらくそんな感じでやせ我慢していた利家でしたが、いよいよ限界が来たようで、最後の力を振り絞ります。
「えぇい、どうせ死ぬならさっさとすればよいものを……まどろっこしい!」
利家はいっそ楽になろうと周囲が止めるのも聞かず、一思いに切腹してしまったのです。