ビールもラーメンも我慢する必要なし!?「コロナ太り」マル秘ダイエット
食べ過ぎ飲み過ぎに運動不足ときていよいよ気になるウエスト回り…。でも、無理はしなくていいんです!
サントリーが「コロナ禍における生活の変化」についてアンケートを行ったところ、「運動する機会が減った」「太った」が、ともに6割に達した。
「緊急事態宣言下、買い物を控えた人も多いのでは。ただ、インスタントラーメンやパスタのように買い置きできる食品は、肥満の元凶です。外出自粛やテレワークの推進で、歩く機会が減ったのも大きかったはずです」(管理栄養士)
そのためか、20.8%の人が「ダイエットを始めた」と答えたのだが……。
「無茶なダイエットは、開始前より太る結果になりかねません」と警鐘を鳴らすのは、『なぜ一流の男の腹は出ていないのか?』(かんき出版)の著者である小林一行氏(日本メンタルダイエット協会代表)だ。小林氏は40代の頃、わずか半年で15キロの減量に成功。その後も好きな物を食べ、酒も飲んでいるのに、体重は増えず、体調も万全だという。そこで、そんな魔法のようなダイエット成功のコツを聞いた。
減量中にリバウンドが起きる原因は明確だ。体重を減らすには、ごはんやパンなどの炭水化物(糖質)の制限と運動が必要だが、厳しい糖質制限をすると、エネルギー消費量(基礎代謝)が多い筋肉が先に落ちてしまう。
「最初は痩せるものの、安心して開始前の食事に戻すと大変。筋肉量が減った分、基礎代謝が低くなり、ダイエット前より太ってしまいます。それを繰り返すと悪循環に」(小林氏=以下同)
では、どうすればリバウンドを避けられるのか? 小林氏は「太る食べ方、飲み方、生活習慣を“少しだけ”変えることがポイント」と強調する。
■酒を飲むときは?
「若い頃からビールが大好きでした。おまけに飲んでいるときは、箸を置く暇がないほど食べていたんですから、太るに決まっています(笑)」
だが、ビールを飲まない、つまみも食べない……そんな“強い意志”に頼ったダイエットは続かなかった。
「ビールを飲むとビール腹になるといわれますが、都市伝説ですね。確かに焼酎などの蒸留酒と比べれば、カロリーは高いんですが、握り寿司1貫程度です。ビールを飲むなら、少しだけ食べ物を減らす。何杯か飲んだら、ハイボールに切り替える。それでカロリーは抑えられます」
また、酒を飲むときは、必ずチェイサー(水)をつけるようにしたという。
「アルコールを摂取すると、食欲が増すだけでなく、脱水症状が起こります。水分が欲しくなりますが、お酒の代わりに水を飲むことで、食欲の暴走を抑え、悪酔いを防ぎ、懐にも優しくなって“一石三鳥”です」
飲むと食べ過ぎる癖には、食べる順番を工夫した。
「最初にモズクやヒジキなど、食物繊維が多いつまみを注文しました。これで糖の吸収が抑えられ、中性脂肪化が緩やかになるんです。次に焼き鳥や刺身などのタンパク質。揚げ物は最後に食べれば大丈夫」
コロナ禍で“家飲み”が増えた人には、こんな注意をしてほしい。
「家族と食事する人は、一緒に白米を食べてしまいがち。飲むときは、代わりに糖質を控えましょう」
次に運動だが、急に「30分早く起きてジョギング」を始めたところで続かない。小林氏が実践したのは“秋葉原歩き”だった。
「子どもの頃から模型や電子工作が大好きでした。ダイエットを決意した当時、会社の昼休みに2駅ほど離れた秋葉原まで電車で行き、30分ぐらい電機店を見て回ったんです」
ただの散歩だと飽きてしまうが、好きな物を見ることは楽しい。昼休みなら、無理なく続けられる。
■ダイエットの秘訣は?
この他、表にまとめた簡単なテクニックをこなすうちに、2年間で25キロも落ちていたという。
「ダイエットの秘訣は、けっして無理をせず、楽しく続けられる自分なりの方法を見つけることです。全部を完璧にこなす必要なんてありません。成功すれば、自信につながりますよ」
食事では血糖値を上げにくくする酢の物をつけ足す、夜はシャワーではなく新陳代謝を活性化して安眠を誘う風呂に入るなども、ダイエットにつながる。
忘年会など飲み食いの増える季節だが、小林氏によると、ダイエットを始めるには絶好の時期だという。
「寒い季節は運動をしても、汗をかかないからです。気温が下がるため、体温を上げようとして基礎代謝も高くなります」
読者の皆さんも自分なりのダイエット法で、コロナ太りのお腹をスッキリへこませてください!